国の登録文化財
1932年(昭和7)水戸市内の下市方面(現在の城東、浜田、本町など)に
給水する目的で建造。現在も美しい姿が目を引く。設計は水道技師後藤鶴松氏。
旧茨城県庁から見た配水塔↑
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下記は茨城新聞2005/02/18(金) 付けよりコピー 国の登録文化財 「配水塔」改修へ 水戸市 国の登録文化財になっている水戸市北見町2丁目の「水道低区配水塔」が築70年以上たち、外壁のモルタル片がはく離落下するなどの老朽化が深刻になっている。市水道部(橋本耐水道事業管理者)は、事故防止のため配水塔の周囲をロープで囲んで立ち入り禁止にし、来年度、改修する方針を固めた。 配水塔は1932(昭和7)年、市内の下市方面(現在の城東、浜田、本町など)に給水する目的で建造。鉄筋コンクリート2階建て、高さ21.6b。クリーム色の洋風デザインや二階壁面を飾るレリーフ、一階入り口のゴシック風装飾などが目を引き、内部には容量358立方bの鋼製水槽がある。 「2階窓周辺の飾りは消防ホースをモチーフにしたもので、建築当時は市の新名所として評判を呼んだ」(水道部)という。1996年、水戸商業高旧本館玄関とともに県内最初の国の登録有形文化財に登録された。2000年3月に使命を終えた。 市水道部職員が昨年4月、見回り中に外壁モルタル片のはく離落下を確認。調査した結果、コンクリートとモルタルが風雨で中性化し強度が弱まる経年劣化が、2階壁面を中心にかなり進行していることが分かった。市水道部は昨年10月、詳細調査と改修設計を発注。来年度中に傷んだ外壁などの改修工事を行う方針を固めた。 同総務課は「この配水塔は昭和初期の市民生活の近代化を象徴する文化財であり、1985年には全国の近代水道百選にも選ばれている。劣化を放置するわけにはいかない」としている。 同様の改修は1992年にも実施しており、完全改修には相当な費用がかかるとみられる。また、配水塔は公営企業の市水道部、隣接の公園は市が財産所有する市内部の“壁”があり、文化財の恒久保存・維持管理と一体的な公園整備が今後の課題になりそうだ。 茨城新聞2005/02/18(金) |