恩田陸さん初の新聞書き下ろし小説

「きのうの世界」


以下、茨城新聞2005/11/06からのコピーです。

茨城新聞で2005年11月12日から連載 日常の裏、闇や矛盾 「きのうの世界」
 県立水戸第一高校出身の作家、恩田陸さん書き下ろしによる初の新聞小説「きのうの世界」の本紙連載が今月十二日付から始まる。
 恩田さんは一九六四年宮城県仙台市生まれ。早大教育学部卒。九二年、「六番目の小夜子」でデビューし、「ライオンハート」「Q&A」「ねじの回転」など、ミステリー、ホラー、ファンタジーといったジャンルの枠を超えたエンターテインメント作品を次々に発表し、幅広い読者を獲得してきた。
 高校時代の伝統行事「歩く会」の体験を下敷きにした青春小説「夜のピクニック」(〇四年)がベストセラーとなり、本年度の第二回本屋大賞、吉川英治文学新人賞をダブル受賞。現在最も注目を集める作家の一人。
 「きのうの世界」は、果樹園で起こった殺人事件がきっかけになって、ある地方の町の思いもよらぬ秘密が浮かび上がる物語。
 日常生活の裏側にひそむ闇や矛盾を突いていくドラマチックな展開で、「面白くないものは絶対書きたくない」が持論の恩田さんらしく、読者を飽きさせない仕掛けが盛り込まれ、「恩田ワールド」へと誘う。
 青森の恐山など聖地をテーマに撮影し、第二十五回木村伊兵衛賞(二〇〇〇年)を受賞した気鋭の写真家、鈴木理策さんの作品が物語に彩りを添える。
茨城新聞2005/11/06 http://www.ibaraki-np.co.jp/


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