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左近桜
弘道館を創設した水戸徳川九代の藩主徳川斉昭の夫人登美宮様は水戸家に御降嫁されるにあたり宮中にお暇乞いに参内せられた時、仁考天皇から下賜された鉢植の桜を弘道館が出来たときにここに植えられたもので、これは紫宸殿の左近の桜の苗櫱(ひこばえ)であったが、長い年月を経たので枯朽してしまった。昭和38年5月弘道館修復工事完了したのを記念して縁りの桜の苗を宮内庁からいただき再びここに植えられたものである。